全国遊廓案内

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全国260箇所の遊廓を収録した奇書『全国遊廓案内』!!




■敗戦を境に揺れ動いた色街
 戦前昭和5年(1930年)の遊郭ガイドブックを復刻。


■最もドラマチックな時代の貴重記録
 日本の色街は第二次世界大戦を境に、激動に激動を重ねた。それまで法制度で厳然と確立されていた公娼制度が戦後に解体され、娼妓という職業や妓楼(貸座敷)も消滅。変わって産声を上げたのが「赤線」であった。公娼から黙認政策、そして禁止へと、戦後一気に180度舵が切られる。

 制度といったシステムだけではなく、審美的な面でも色街は様変わりした。国土の多くは焦土と化し、都市と共に多くの遊郭は灰燼と帰した。そして新たに産声を上げたのが、いわゆるカフェー建築である。蝋燭で妖しく照らされたベンガラ格子の時代から、鮮やかな発色の豆タイルを纏ったカフェー建築。

 戦前と戦後期、もっともドラマチックだった時代に発行された当著を復刻!


■戦前と戦後 両極から光をあてる
 当著の最大の愉しみとも言えるのは、『全国女性街ガイド』との対比。戦前存在した遊郭(貸座敷免許地)は、戦後の焼け野原から復興した後どのような街になったのか…? 跡形もなく消え失せ住宅地となった街、復興後も色街としての残り続けた赤線街。是非、二著を並べてご覧に頂きたい。


■付録記事I 80年間の通説をくつがえす新事実
 これまで『全国遊廓案内』は「発禁本」として、ともすると扇情的な響きをもって紹介され続けてきた。

それは確かに事実だろうか…? 

 多くの著書で「発禁本」として紹介されてものの、その経緯や詳細について触れているものは一冊として存在しない。この状況が発行から実に80年間も続き、あの発禁本の大家、城市郎氏でさえ発禁本として紹介していた。

 これまで全く知られていなかった新事実が明らかになる。調査期間に2ヵ月の調査記録。


■附録記事II 遊廓は戦前すでに終わっていた…
 戦前戦後の色街ガイドブック、『全国遊廓案内』と『全国女性街ガイド』を用いて、色街の変遷調査。秋田県の事例をモデルに大戦を跨いだ紅灯街の栄枯盛衰を辿る。秋田県の郷土史研究家、小松和彦氏執筆。



・全国遊覧社 編 (渡辺 豪 復刻編)
・165 x 105ミリ / 543ページ / 並製 / カバー
・巻末解説:小松和彦